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アフリカン・ファブリックの正体 後編

先日、結局アフリカンバティックのほとんどは中国産、一部欧州産の高級品があり、アフリカ産は少ない、という結論に達した私達ですが、ネットで検索したら興味深い記事を見つけました。

http://beyondvictoriana.com/2011/04/10/african-fabrics-the-history-of-dutch-wax-prints-guest-blog-by-eccentric-yoruba/

アフリカンファブリックはアフリカの顔をしているけど、本当のアフリカではない。
そんな見出しから始まるこの記事は、アフリカンファブリックの裏にある歴史を見事にさらけ出しています。模倣に模倣を重ねて出来たアフリカンファブリック。今日は、その記事の要約を。

素敵なアフリカンファブリックの使い方(セネガル、サンルイのホテル)
IMG_5587_mini.jpg

今、西アフリカで目にするカラフルな柄の布たちの起源は、なんと、インドネシア・ジャワ島にあります。ジャワでは昔からろうけつ染めで手製の布が作られていましたが、そこを植民地としたオランダは、自国にろうけつ染めを持ち帰り、より効率よく機械でろうけつ染めの布を作り出すことに成功します。この機械製のバティックをインドネシアに逆輸入させようとしたのですが、これが失敗、ヨーロッパでも人気を得られない中、西アフリカに市場を見出します。西アフリカでは昔から布の売買がさかんで、16世紀にはすでにアジアで生産されたバティックをヨーロッパ諸国がアフリカに持ち込んだという歴史もあり、このオランダ産の布はWax Hollandaisの名称で一躍人気の布になるのです。

イギリスも同様に機械製バティックを西アフリカに売り込みますが、18世紀に入りオランダ産の地位はゆるぎないものとなります。それはオランダが西アフリカを植民地にしていないことからくる人々の持つ好感に加えて、オランダ産が西アフリカをターゲットに商品を作ったからです。アフリカらしいモティーフを積極的に取り込み、アフリカの人々の心をとりこにしたのでした。しかし、デザインを作るのも布を製造するのもアフリカに行ったこともないヨーロッパ人で、その製品にアフリカらしい名称を付けたり、キャッチコピーを加えることで、あたかもAuthenticなアフリカ物であるかのように売る戦略が奏功したのです。1960年代に各国が独立を果たすまでは市場のほとんどはオランダ製が占めていたそうです。

1960年代以降、状況は変わり、ガーナを中心にローカルに作られた機械製バティックが市場に出回るようになります。ただしローカルに作られるとは言っても、それら会社のオーナーはアフリカ人ではありませんでした。そして、ようやく西アフリカ産の布が西アフリカの市場に出回り始めたと思いきや、ここ10年、中国製の安価な布が大量に流入し、先日の前編にも書いたようにアフリカ製の布を見つけるのが困難な程になってきています。今でもオランダ産は高級品として重宝される一方、そのデザインは中国製にコピーされ、高級品=オランダ、日用品=中国製、という構図の中、アフリカ製バティックの存在はより一層薄くなっています。

アフリカって一体何なのでしょうか?本物のアフリカとは?人々はこのような背景を知らないまま、“アフリカン・テイスト”なカラフルな布を身にまといアフリカンな生活を送っています。たかがアフリカンファブリックですが、世界情勢に翻弄されながら生きるアフリカを、この布が端的に物語っていることを知りました。

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Re: No title

お返事が遅くなり申し訳ございません。

とてもお詳しいんですね。
アフリカと日本・・・こーんなに離れているのに、そのようなつながりがあったとは、本当に驚きです! 

インドネシアでバティックを習ったことがあるんですか!楽しそうですね、私もとても興味深いです!!
以前このブログにも写真を載せたのですが、シエラレオネのバティックを始めて見たときにプリントと違った魅力を感じましたよ。本当に素敵でした!

バティックのこと、他にも知っておられることがあったら、宜しければ是非また教えてください。
コメント、ありがとうございました。

Re: こんにちは。

お返事が遅くなり、ごめんなさい。
夏季休暇で日本に一時帰国したりしていて、バタバタしていました。
こちらでの生活のリズムにやっと戻ってきましたよ~
今はまだ雨季だし、今の時期が年間を通して一番暑い時期のようで、過ごし辛い部分もありますが、何とかやっています。
今年もこちらに来られるのですね!
是非とも、こちらでお会いできたらと思います。
11月7日頃なんですね、手帳にチェックしておきます。
こちらに来てからは、毎日どのような日程になるのですか?
教えてくださいね~
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